男っぽい服装と行動が学校規定にひっかかった-アメリカのキリスト系小学校にて
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 330 views
アメリカのバージニア州にあるティンバーレイク・クリスチャン小学校で、日本ならばありえない事が起きた。
とある女の子の祖父母が、学校からこんな手紙を受け取った
-彼女の服装や行動があまり女の子らしくなく、聖書の基準を満たしていないという忠告の手紙だ。
彼女の祖父母は、すぐに学校からその女の子を連れ出したという。
スポーティーで活発な女の子
今回の事件の中心となっているのが、8歳の女の子サニーだ。
彼女は男の子のようなショートヘアーで、ジーンズとTシャツを着て登校し、スポーツも大好きで快活な男の子の様だという。
これが、彼女の通う小学校の規定(?)にひっかかった。
祖母であるトンプソン氏は、彼女の行動や服装を改めさせるか、もしくは別の学校に移すか検討するよう促す内容に手紙を受け取った。
学校の主張は、神がサニーを女性としてこの世界に生をもたらしたのだから、服装と行動も女性的でなければならない。
もし改めなければ、この学校が最善の教育の場ではないだろう、というものだ。
さらに手紙には、学校側が彼女を除籍する事もできると書いてあったという。
キリスト教色の強いこの学校は、同性愛者などのセクシャル・マイノリティーを受け入れない。
その規定を基にして、彼女を除籍する事が可能だと言っているのだ。
アメリカにはキリスト教原理主義者が少なからずいる
サニーは、以前は短髪ではなかった。
彼女が髪の毛を短くするようになったきっかけは、がん患者に自分の髪の毛を寄付するために切ったことが始まりだったという。
アメリカは日本と違って、文化や伝統に保守的ではないというイメージが強いが、必ずしもそうではない。
アメリカには、こういったキリスト教原理主義の人々も少なからずいるのだ。
以前も、子供に「メシア(救世主)」と名付けることを禁じた裁判官がいた。
メシアの名を名乗ることができるのは、神であるキリストだけであると言い切ったのだ。
その後、その裁判官の判断は違憲とされたが、司法の立場にいる人々の中にさえも、この様な考えを持った者がいるのがアメリカだ。
日本では、服装が男っぽいからダメだなんていう事例は聞いたことがない。
むしろこういった事が起こらない日本の方が、ある意味リベラル(自由主義)なのかもしれない。