犬は恥を知らない?-叱られた時の申し訳なさそうなポーズは、謝罪ではない事が明らかに。
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 650 views
仕事やお出かけから帰ると、愛犬がわんわんと吠えながら自分に飛び掛ってくる。
その愛くるしい姿に、思わずよしよしと頭を撫でてあげる。
しかし犬を飼っている人なら、時折こんな経験はないだろうか?-外出中にスリッパが噛まれて使えなくなったり、ゴミ箱を荒らされたりするといった事を。
そんな時、あなたは思わず「こら!なんて事するんだ!」と叱るかもしれない。
しかし、これだけは覚えていただきたい-どれだけその子が罪悪感を示しているように見えたとしても、犬は何故怒られているか理解していないという事を。
近年の研究で判明した犬の罪悪感
犬の研究者によれば、犬が恥や罪を感じることはないという。頭を下げて、耳を後ろにそらし、申し訳なさそうな目をする事があるが、それは「ごめんなさい」ではない。
そのとても可愛らしい謝罪のポーズは、あなたの怒りに反応しているだけなのだ。
犬は、自分の何時間前の行動と、現在怒られている事を関連させて考えることはできない。
人間はそういう事ができてしまうため勘違いしてしまうが、人間と犬では、生きている世界が違うのだ。
時間という概念は、高度な脳を持ってして理解できるのである。
つまり、犬が叱られている時の心境は、
「え?何で怒られているの?飼い主さんがすごい怒っている!とりあえず服従のポーズを取れば、飼い主さんは落ち着いてくれるだろう・・・」
といった感じではないだろうか。
良い事でも叱ればポーズをとる
実際、犬の申し訳なさそうなポーズについての実験がある。
それによれば、悪い事をしようがしまいが、叱ると同じポーズを取るという。
残念だが、罪や恥というのは、本当に感じていないようだ。
それでも、しつけができないという事ではない。
悪い事をした時にすぐに怒れば、犬はそれがやっていけない事だと認識できるようだ。
言い換えれば、時間が経ってしまえばどれだけ叱っても、しつけとしての効果はないという事だ。
何時間も前に起こった事を叱るのは、のれんに腕押しなのでやめておこう
-可愛い服従の姿を見たいのは山々だが。