熱さまシートで事故発生?!赤ちゃん、子供の熱中症対策に効果ある?
2014/10/16 SNS拡散レベル 0 541 views
梅雨も明け夏本番になり、暑さにまいってないだろうか?
暑さ対策として昨年あたりから熱さまシートを貼っている子供を見かけるが、体への影響はどうなのだろうか?
筆者の子供が小さい時は熱さまシートが嫌いで、貼ろうもんなら大泣きをしていたものだ。肌が弱くかぶれやすかったのも原因なんだが・・・。
熱さまシートにはリラックス効果がある
東京女子医大小児科の社本先生の報告によると、熱さまシートには解熱効果が認められないが、リラックス効果が認められたそうだ。
メントール等の清涼成分がリラックスに有効だそうだ。では、子供の暑さ対策に効果的なのか?
そもそも熱さまシートは、起きる直前もしくは起きてしまってから、緊急に冷却するための対処療法の一手段である。
常用して予防するものではなく、常用して体の一部を冷やし続けると自律神経系のバランスが崩れてしまうそうだ。
そうなると、より暑い環境に耐えれなくなってしまうし、先に筆者が書いたように、かぶれる心配もある。
皮膚がかぶれる場合があるので注意
熱さまシートに入っている清涼感の成分のメントールは、子供の肌には刺激が強すぎる。
大人でもかぶれの報告があるそうで、きれいな形で赤くなるので診断が容易らしい。
色々と便利なものが出てきているが、一番は水分補給・木陰での休憩・帽子着用・適した着衣を着せることではないだろうか。
これらを実施し、予備として熱さまシートを利用する方が良いのでは・・と思う。
過去の熱さまシートでの事故
熱さまシートで、起きた事故を紹介したいと思う。
平成16年4月下旬北海道で、発熱した生後4ケ月の男児の額に熱さまし用冷却シートを貼り看護していた母親が、夕食の後片付けのため目を離した隙に、熱さまし用冷却シートが男児の口と鼻を塞ぎ窒息状態となってしまった。
男児は救急車で搬送後様々な治療によって救命されたが、低酸素性虚血性脳症が認められ、今後将来にわたり全介助が必要なほどの重度の障害が残る可能性が極めて高い状態となってしまった。
国民生活センターで事故と同製品の「子供用」7銘柄、「ベビー用」4銘柄の粘着カとシートの大きさを調べた結果、粘着カはどれもほぼ同じ程度で、子供用のシートの大きさもほとんど同じだった。
子供用のシートは多少の差はあるものの、どの銘柄も乳幼児の鼻と口を覆うことが出来ると考えられる。
事故防止の為に、
「口や鼻に貼りつかないように注意する」
「観察が十分にできない場合は貼ったままにしない」
「出来るだけ貼り直しをしない」
などの注意を守って使用することが必要である。
どんな便利なグッズやアイテムも使い方によっては危険な場合もある。
私たち大人が常に注意を払い、子供の様子を観察しておかなければいけない義務がある。