周富徳逝く。エビマヨを広め料理を文化にした料理の鉄人
2014/10/17 SNS拡散レベル 3 372 views
毎日、何気なく三度の食事をしている私達であるが、その料理を文化・芸術のジャンルとして確立させた料理人達がいる。
料理の芸術面を一番、最初に世に知らしめた功労者は服部幸應(はっとりゆきお)である。
グルメという言葉もバブル時代に登場し、料理ブームはピークに達した。
今では料理番組はテレビ放送において欠くことのできないものとなっている。
料理番組において欠かせない存在、料理番組というドラマの主人公である料理人達。
鉄人「周富徳」死去
その1人、中華料理人の周富徳が8日に死去した。
周富徳は71歳、死因は誤嚥性肺炎。
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気管に入ってしまうことが原因となる。
周は死に際まで食に対する執着があったのだろう、その心意気に心動かされるものがある。
料理人ブームの真っただ中で活躍
周富徳が活躍した時代、料理の鉄人に出演した料理人を中心に料理人のブームが到来した。
今までただ料理を出してレポーターがおいしいという料理番組ではなく、それぞれの料理人が作り出すストーリーに惹かれる形で視聴者に人気がでたのではないだろうか。
レストランなどで食材の説明を受けて、したり顔しているレポーター。
グルメという言葉にも若干、嫌悪感がある。
というのもいかにも、豪華な食事をセレブが食べていると言うイメージがするが、そこからは貧弱なその場限りの「食べてしまえばお終い」というものが感じられる。
しかし、周を始めとする料理人達は料理自体にストーリーを与え、付加価値を高めた功績が認められる。
高度な食文化の豊かさ
昨年、和食が世界遺産に登録されたが、グルメや健康食というよりは日本の食文化に対しての評価が高いのである。
到底、ジャンクフードやファストフードでは感じられない高度な意識レベルなのである。
そういった高度な文化をかつての日本人は持っていたのである。
時間がなくて、朝ご飯はお菓子とか菓子パンを食べている人もいるかも知れないし、そんな余裕はないかもしれない。
しかし、三度の食事を少しでも、より豊かにありがたく思って食べて行きたいと思ったわけである。
それが本当の豊かさというのではないだろうか。