富士山に噴火の予兆可能性が!過去の歴史や噴火被害は?
2014/10/22 SNS拡散レベル 1 36 views
世界遺産に登録された日本最高峰の「富士山」が休火山であるというのは有名な話である。
富士山は、ほぼ同一の火口からの複数回の噴火で溶岩や火山砕屑物などが積み重なって出来た円錐状の火山で、成層火山と呼ばれている。
富士山の噴火警戒レベルは1だから安全?
この富士山、気象庁が設定している5段階区分の噴火警戒レベルでは1であるが、レベル1は、平常・火山活動は静穏・住民や登山者らの行動は、特になしとなっている。
しかし、先日、突如水蒸気爆発した御嶽山も警戒レベルは1だった。
御嶽山が噴火!山の読み方は?降灰予報有り!どこにあるの?山小屋の状況は?
水蒸気爆発は高精度の観測機器を使用しても前兆を捉えにくく、富士山火口にも過去の水蒸気爆発の痕跡が見つかっており中腹にある宝永火口のように山頂以外でも噴火が起こると言われている。
富士山の三大噴火
富士山の噴火の歴史で三大噴火と呼ばれる大規模噴火があるのだが、中でも一番規模の大きかったものは、今から300年以上前の1707年12月16日に発生した宝永の噴火である。
1.延歴の噴火 800~802年(延歴19~21年)
延歴20~21年初頭におきた再度の噴火で火山灰が激しく降り、使われていた足柄路が砕石などでふさがれてしまったため新たに箱根路を開いたと言われている。
この時に現在の東斜面に位置する「小富士」が生まれたそうだ。
2.貞観の噴火 864年(平安時代)
山頂から10㎞北西の斜面で起こった割れ目噴火で、巨大な火柱と3回の大地震を伴い大量の溶岩を流出させた。
噴出物の総量約14億立方メートルで、流れ出た溶岩流は巨大な湖の大半を埋め尽くし、そのわずかに残った部分が分断され西湖と精進湖となった。
現在の青木が原樹海は、この時の溶岩流の跡で、1100年かけて新たに森林を育み、自然豊かな青木が原樹海を生み出したそうだ。
3.宝永大噴火 1707年
最も大きな規模と新しい噴火で、貞観の噴火と違い溶岩の噴出を伴わない噴火だったが、噴石や火山灰などが火山ガスと伴に噴煙柱となって吹き上がった。
宝永大噴火では噴煙が上空20キロまで吹き上がり、富士山の斜面には高温の軽石が降り注いで家屋を倒壊させ、田畑を埋め尽くした。
火山灰は100㎞離れた江戸にも降り積もったそうだ。
そして、この宝永大噴火の49日前にはM8強の宝永大地震が起き、死者2万人以上の被害が出ているのだが、この宝永地震は東海地震と南海地震の当時発生によって引き起こされたと言われている。
The history of the eruption of Mt. Fuji. 富士山の噴火史
現在でもこの地域は地震の発生が予想されているだけに、その再現が懸念されているそうだ。
もし、宝永大噴火のような噴火が現代に起こったらどうなるのだろうか?首都圏で雪が少し積もっただけで、交通がマヒするのに火山灰だったら・・・
それ以上のマヒが出るのは確実である。
このまま富士山が噴火しないで欲しいと願うばかりである。
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