漫画「美味しんぼ」山岡の鼻血の風評被害について考える
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 238 views
漫画「美味しんぼ」 主人公山岡の鼻血の風評被害について最近話題になっている。
4月28日「美味しんぼ 第604話 福島の真実」において、主人公山岡士郎が福島の取材から帰ってきてから、鼻血が出たという描写があり、それが風評被害ではないかとテレビやネットで物議を醸し出している。
このことについて、京極さんが
「山岡はん、またえらいことしいはったでぇ~!」
とか、
副部長も
「山岡ぁ~!何やってんだぁ~!」
と言っていそうである。
風評被害よりも、事実関係の解明を
実際にその土地に住んでいる人にとっては、そういった表現をされると不愉快になるし、それを見た人たちが福島に観光に行くことを控えるようになるもの分かるが、風評被害を騒ぐよりも、本当に放射能で鼻血がでた人がいるのかどうか、福島で体調が悪い人がいるのかどうか?そこら辺の事実が知りたいと思う。
もちろん、放射能と鼻血の因果関係は認めることは難しいかもしれないが、実際にデータを示してほしいのだ。
白血病、心臓発作、甲状腺機能の異常、急死の件数が全国平均と比べて有意であれば、なんらかの放射能の影響があると思われる。
そのデータを参考に各自、冷静に判断して行動をとることが大切なのではないか?
そう、正確なデータをもとに、それで各自が「判断できる自由」があることが大切なのだ。
美味しんぼは奥が深い漫画
実際、福島での健康被害をネット上で調べることは難しいし、そのことが本当なのかどうかを確かめるすべがない。
過激に反応していたり、そういった人を攻撃する人も見られる。
美味しんぼはバブル時代に連載がスタートして、当時のグルメブームに警鐘をかけるような展開だった。
グルメという表面だけの上っ面の料理に対して、料理の中にある文化や料理人や生産する農家への敬意も込められており、食べ物における問題点を提起し、解決策も時には示していた漫画であった。
日本国内ではもう、原発事故は過去の事、何もなかったことになってきている。
もともと関西の方ではあんまり関心がないであろう。
しかし、こういった事件が風化されること自体が危険なことではないのかと思った次第である。