イスラムの礼拝や食べ物(ハラル)を心配せずに観光に来て欲しい。空港に変化が出始めている
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 286 views
日本の空港に、今変化が起こっている。
近年増えているイスラム圏からの観光者のニーズに応える為に、イスラム教徒に優しい空港作りに力を入れているのだ。
イスラム教徒にとって、日本の社会というのはとても住みにくい場所だ。
その一番の理由が、お祈りだ。
イスラム教徒は、聖地メッカに向かって1日に5回お祈りをする。
日本にはそのお祈りをするための場所が無く、彼らはとても苦労しており、お祈りのために、わざわざ服屋の試着室に飛び込むはめになったり、しょうがなく建物の端っこにいって祈りをする事になったりするイスラム教徒もいる。
イスラム教徒にやさしい空港作り
そういった問題に答えるべく、成田空港には新しく「サイレンス・ルーム」という礼拝室をオープンした。
祈りの前に手足や顔を清めなければならないので水道もついており、この動きは関西空港に続いたもので、中部国際空港も同じようにイスラム教徒に優しい空港作りをする計画だ。
成田空港では、イスラム教徒の食事の問題も解決すべくハラールに従った食事の提供も始めた。
イスラム教には、食べられる物とそうでない物を決める規則が存在する。
豚肉やアルコールはイスラム法において食べることを許されていない。
また、その他の食肉でも、加工や調理、そしてその家畜の餌においても一定の規則を守られたものしか許されていない。
これらの規則を守った食べものの事をハラールという。
ハラールの調理器具も大変
ハラールを完璧に守るのは、実はとても難しい。
何故なら、使われる調理器具は、豚に一切触れていないものしか使用してはならないからだ。
そのため、ハラール用に全く別の器具を用意せねばならない。
さらに日本特有の問題が醤油だ。
醤油は微量ではあるが、その加工段階でアルコールが入ってしまうため、醤油を使った食べものは全て食べることができない。
日本料理の要ともなる醤油が使えないともなると、食べられる物はかなり限定されてしまう。
もっとも、最近アルコール分が一切無い醤油が開発されたそうなので、この問題もいずれは大きな物ではなくなるかもしれないが。
まだまだ街中で、イスラム圏の人に出会うことはそうそうない。
しかし、こういった新しい取り組みによって、日本に来るイスラム圏の人々はどんどん増えるかもしれない。
もしかしたら定住者も増えて、あなたの子供の学校にも、そしてあなたの職場にもイスラム教徒がいるなんて未来も、あながち遠くはないだろう。