また原発デマ。福島県の魚を食べた男性が急性リンパで亡くなるというデマ拡散
2014/11/13 SNS拡散レベル 0 83 views
ネットでまたしても悪質なデマが広がっている。釣り雑誌に掲載されていた男性が福島県に住む祖父の田舎を釣りで応援すると言い、30キロ圏内で野宿し池や川で釣った魚を食べたことで急性リンパ白血病で亡くなったという話だ。この情報は瞬く間に大手掲示板やTwitterに拡散したが、本日釣り雑誌のライター小塚拓矢さんが『彼は福島原発の30キロ圏内で野宿をしていません』と否定した。
問題の記事は、某ブログにて下記のような文言が掲載されていた。
つり雑誌に連載に持ち、野宿しながら釣った魚を食べて記事にしていた阿部さんが、急性リンパ白血病で亡くなった。
福島県の祖父の田舎を釣りで応援すると言って、30キロ圏内で野宿し、池や川で釣った魚を食べていた。阿部さんは釣り雑誌に掲載されていた男性(阿部 洋人)さんで福島県産の魚を食べたことにより、急性リンパ白血病でなくなったらしい。
しかし、この件について雑誌ライターの小塚拓矢さんが真っ向から否定「彼は福島原発の30キロ圏内で野宿をしていませんし、そこで釣った魚を食べたという事実もありません。もちろん、記事にそのような内容はありません。」と遺憾の意を表明。
この件に関し、小塚さんに電話取材を行ったところ『死亡した事実は本当だが、彼は福島原発の30キロ圏内で野宿をしていない』とやはりネットの情報を否定した。また阿部洋人さんは、小塚さんの友人であることも明かしてくれた。
全く異なる情報が闇雲に拡散するという、いつもの恒例デマがTwitterや2ちゃんねるという拡声器を利用し、皮肉にもネットが大きな釣堀となってしまったようだ。
何はともあれ、ご本人が亡くなっていることは事実のようでご冥福をお祈りしたい。
(ライター:たまちゃん)
記事元:秒刊SUNDAY