肥満に関連する遺伝子【IR3、FTO】が発見される
2014/11/04 SNS拡散レベル 3 347 views
なんとこの度、パリの研究者達が肥満に強く関係している遺伝子を探し当てた。
これは世界中のおデブさん達にはとても嬉しいニュースだ。
もしかしたら、近い将来に肥満を防ぐ薬が開発されるかもしれない。
IRX3という遺伝子
今回発見されたIRX3という遺伝子の役目は、ネズミを使っての実験で明らかになった。
その実験によれば、この遺伝子が無いネズミは、普通のネズミよりも3分の1ほど体重が軽かったという。
この遺伝子は、人間の代謝に深く関係していると言い、IRX3は人間の身体組成と、体重と身長の関係から割り出される肥満度のコントロールを行う役目を果たしていると研究者達は言う。
つまり、IRX3の働きの違いによって、人の代謝が変わってくるということだ。
以前発表されたFTO遺伝子とも関係
今回のIRX3についての発見は、以前の研究で発表されたFTOという遺伝子とも関連していおり、FTOの突然変異と肥満が関連性があることは明らかになっていた。
しかし、それが体にどのような影響を及ぼしているかは明らかになっていなかったのだ。
今回の研究は、それを明らかにした。
FTOの突然変異は、IRX3の働きに何かしらの影響を及ぼすというのだ。
FTOとIR3の関係性
FTOはIRX3に何らかの働きかけをし、それによって脳内にIRX3たんぱくが過剰に作られる。
そうすると、代謝と食欲がコントロールされている視床下部という部分に影響を及ぼすようだ。
研究者達は研究を進め、IRX3が細胞の機能にどの様な影響を及ぼすのかを調べ、最終的には肥満の原因ともなるIRX3の影響を防ぐ薬を開発する計画だという。
太るのは甘えではない?!
「デブは甘え」という言葉があるが、太ってしまうという事はその人が自分を甘やかしているからであり、つまりは自分が悪いのだという考えである。
しかし、今回の研究を顧みれば、必ずしもこの考えは正しくないというこで、太るか否かは、皮肉にも誰もが生まれ持っている遺伝子にかなりの影響を受けているのだ。
なので、肥満に悩んでいる人は、あまり自分を責める必要はないかもしれない。
もしかしたら、それはただの遺伝子のいたずらによって起こっているのかもしれないのだから。