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真面目な話実際に「ステマ」をやるとどれぐらい費用がかかるのか

      2014/11/13
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流行語にノミネートされるほど、今年は「ステマ」という言葉が連発されました。と同時に何かにつけて「ステマ」と揶揄され、広告業界の間でも頭を悩ませる風潮になりつつあり、真面目な番組や記事も次第にステマではないかと疑われてしまうような傾向になりつつあります。さて、実際に「ステマ」を行う為にはどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。ざっくりと調べてみた。



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―主な目的

新商品の饅頭「ステまん」80円を開発したのでそれを全国にプロモーションを行いたい。雑誌広告、チラシ等では既に展開しているが、一方的な発信で客の反応はイマイチ。口コミ効果を狙ったバイラルマーケティングを行い、集客を目指したい。

と言った感じのありふれた目的だ。もちろん「ステまん」は架空の商品だが、饅頭の中心に「ス」と刻印されている。

―ラジオでのステマ(タイアップ広告)

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手っ取り早く、そしてローコストで知名度を上げるにはラジオCMが良い。値段は地方CMならば20,000円~とリーズナブル。ただし、ある意味これも一方的な配信になるので、口コミ効果は狙えない。そこで番組内で「ステまん」を取り上げてもらい、ラジオパーソナリティなどと一緒にトークを行う。

「開発元の社長にきていただきました!」とあたかも、ラジオ局側がゲストとして呼んだかのように装えば、視聴者は「流行っているのだな」と認識する。
ただし、ラジオと言う特性上形が見えにくい、味が伝わりにくい、視聴者が少ないというデメリットもある。

費用は一気にあがり200,000円~とピンきり。交渉次第で安くなるのかもしれない。

参考サイト
http://www.kokoku-direct.jp/massmedia/radiocm

―雑誌でのステマ(タイアップ広告)

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ラジオじゃ聴いてなきゃ意味が無い!せっかく投資をするのであれば形に残したいという方に雑誌への広告はいかがだろうか。しかしこれがまた高い、全国紙で広告1Pカラーを打つとなると、実に2,000,000円ほどの桁違いな費用が発生。

さらに、ステマをやるのであれば広告と言う形式ではなく「タイアップ広告」として、いかにも編集部が取材しました的なスタンスを取らなければならない。でなければただの広告になってしまう。

そうなると上記広告費用に+制作費+取材費+交通費などもろもろ付随し、合計3,000,000円ほどの費用が発生するはずだ。

300万円投資した場合、80円のステまんは37,500個売れなければペイできない。
ステマをやるにも、なかなかの覚悟が必要だ。

参考価格
http://mediadata.diamond.ne.jp/dw/dw_rate.html

―テレビでのステマ(パブリシティマーケティング)

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さて現段階で最も口コミ効果が狙えるメディアと言えばもちろん「テレビ」だ。ネットが普及しテレビが押されているとはいえ、一家に1台必ずあるテレビの影響力は計り知れない。たった1%の視聴率で100万人が見ている計算になる。これは政令指定都市レベルの住人に全員見せるのと同じぐらいの破壊力だ。

と言う事で広告をということだが、もちろん今回は『ステマ』を行うことが前提。CMを1本、2本と地道に打って行っても効果が期待できるかどうかは不明。口コミ効果を狙うバイラルマーケティングであれば、CMではなく番組内で取り扱うというパブリシティマーケティングを利用する。

たとえばお昼の人気バラエティ番組で「新作スイーツランキングトップ20」のコーナーを作成。「すてまん」を見事1位に輝かせるというなんともステマらしい『ステマ』。これは番組制作企画、打ち合わせ等本格的に番組作りに携わる。ランキングで1位なんて『やらせ』じゃないか!と怒る方もいるのかもしれないが、バラエティなのでその辺のモラルは気にしてはいけない。

気になる価格はピンきり。300万円~1000万円クラスというものまである。
先ほどバラエティと言う枠組みで話を進めさせていただいたが、ニュース番組で取り上げてもらうなんて方法もある。これらパブリシティマーケティングを行うべく実際の金額と効果は以下サイトを参考にすると良い。

マスコミ露出戦略術
http://profit-labo.com/pr.html

―ネットでのステマ(記事広告)

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上記を踏まえるとネットでもステマはある。と言うよりもむしろネットのほうが露骨なステマが多いのは割と知られた話だ。テレビ雑誌と違い効果測定が容易なことと、TwitterなどのSNSの台等により目に見える口コミ効果が
狙えるのが魅力だ。

最近では2ちゃんねるまとめブログに広告が出稿されていることが発覚し、話題を呼んでいた。元2ちゃんねる管理人「ひろゆき氏」もこれを重く受け止め、広告を掲載するのを取り辞めるような措置をASPに申し出たが効果は無い。

口コミ効果はTV等よりむしろ絶大なのかもしれないが、反面炎上してしまえば諸刃の剣となる。
リスクヘッジをせず安易にネットのステマを行う事は大変危険で、会社やサイトを潰すことになりかねない。広告代理店もそれを制御できる能力もないので、ネットに精通していない業者であれば控えるのが賢明ではなかろうか。

ということで話を戻すと「ステまん」でステマを行うには、雑誌・テレビ・ラジオなどのメディアを使い、あたかも流行っているかのように装うという、平たく言えば「やらせ」を演出する。結果ざっくりと言えば最低でも1,000万円近い費用を覚悟しなければならない。

これは「すてマン」を125000個売らなければ元は取れない計算だが
国民1億3000万人いるとしたら、1000人に一人購入すればよい。

もちろんすべてのステマが必ずしも成功するとは限らず『ステマ』だ揶揄され逆効果となるケースもある。
ステマは本当に効果的なのか否か、検討している業者は慎重に考えなければならないはずだ。

(ライター:たまちゃん)

記事元:秒刊SUNDAY

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