病気の診察の常識が変わる?-機械の鼻で病状を診断
2014/11/04 SNS拡散レベル 3 293 views
病気の診断の仕方は様々だ。
気分や症状を患者から聞き診断をしたり、もっと詳しい検査が必要であれば採血を行ったり、レントゲンを撮ったりする。
臭いで診断する方法が注目されている
そんな中、近年新しい診断方法が模索されている。
それは、臭いから病気の診断をするという方法だ。
研究によれば、人は病気にかかると様々な臭いを発するという。
例えば息の場合、肝不全は生魚の臭い、糖尿病なら除光液の様な臭いを発する。
その他にも、病気の種類によって様々な皮膚や汗の臭いを発するようだ。
それらの臭いを、臭いを感知する機械を使って診断するという手法が模索されており、つい先日研究者達は臭いを感知する機械を使って、X線と同じぐらいの精度で乳癌を発見することができたという事を発表した。
昔から臭いを診断で使用していた?!
実は人間が病気にかかると何かしらの臭いを発するという事実は以前から注目されていた。
研究者によると、病気にかかる事でそこから普通とは違う化学物質が生成される。
そしてその化学物質が呼吸や皮膚から放出され、臭いを発することとなる。
しかし、その臭いはかすかな物であったりするため、私達人間では気づくことができなかったりする。
犬が飼い主の病気を発見?!
そんな人間が気づかないようなそのわずかな臭いをかぎ分けて、飼い主に気づかせたという話しがある。
そう、人間と友に歴史を歩んできた、犬だ。
その飼い主によると、ある日から飼い主に対して吠えるといった様な妙な態度をとるようになった。
これはおかしい、自分に何かあるんじゃないかと心配なり病院に行ってみると、癌であると診断されたという。
その犬のおかげで早期発見に至ったのだ。
可愛いだけでなく病気さえも発見してくれるとは、まさに人類の友というべき存在だろう。
近い将来鼻で診断する日が来るかも
現在臭いを感知する機械、いわゆる電子鼻の開発が進んでいるが、まだ開発が発展途上なので実用化にはあまり至ってないようだ。
いずれは病院に導入されることとなるだろうし、もしかしたら近未来の病院の診察室では、こんな事が言われるかもしれない。
「はーい、それでは臭いを測らせてもらいますねー」
参照元: http://www.bbc.com/news/magazine-26472225