世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群へのアクセス方法やグルメスポットは?
2018/12/21 SNS拡散レベル 1 41 views
【世界遺産登録理由】
2014年に世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、群馬県に点在する遺産群です。
産業の近代化に貢献した近代産業遺産としては日本初の登録です。
フランス技術を導入した富岡製糸場は、生糸を大量生産し、養蚕・製糸・織物にかかわる絹産業を発展させ、その技術が海外に輸出されて世界の絹産業の発展を支えてきました。
また、富岡製糸場をはじめ近代養蚕飼育法を確立した養蚕農家群、蚕種を貯蔵した風穴などが当時のまま良好な状態で遺されていることが評価されて世界遺産に登録されました。
【所在地住所】
富岡製糸場:
群馬県富岡市富岡
【アクセス方法】
電車:
JR上越長野新幹線・高崎駅下車、上信電鉄・上州富岡駅、徒歩
JR高崎線からJR各線 バス、または車で田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴
車:
上信越自動車道富岡I.Cから10分
(富岡製糸場は車両乗り入れができず、近隣の駐車場を利用)、駐車場より徒歩10分
【遺産概要・見どころ】
世界遺産として登録されたのは富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、そして蚕種(繭の卵)を貯蔵した風穴・荒船風穴の4つの資産です。
富岡製糸場の建物は、木骨レンガ造りという西洋建築技術の建物に日本瓦という西洋と日本の建築技術が融合した建物です。
繭から生糸を取る作業が行われていた工場、繰糸場は世界最大規模の建物です。
また、場内のほぼ中央には煙突が設けられており、製糸場のシンボル的存在となっていました。
この工場での厚生面は充実しており、女工哀史のような過酷な労働ではなく、休みも確保されていましたし、構内には診療所もありました。
養蚕方法の一つ、清温育を開発し、近代養蚕農家建築の原点である田島弥平旧宅、清温育を普及するための教育機関でもあった高山社があった高山社跡。
自然の風を利用して蚕の孵化の時期を調節した荒船風穴で、生糸の大量生産と絹産業の発展に貢献した富岡製糸場が当時のままに今に伝えられています。
【近くのおすすめグルメスポット】
富岡製糸場見学の後は近くの「CAFÉ DROME(カフェ・ドローム)」で一息入れては?
こちらのカフェは明治8年に建築された古民家を改装したもので、富岡製糸場のフランス人技術指導者の出身地から名付けられています。
店内ではシルクスカーフが置いてあり、おみやげやプレゼントにも最適です。
地元の素材にこだわったメニューを売りにしており、群馬県には昔から味噌と小麦粉にかかわる独特の食文化があります。
そこで富岡のみそと小麦を使ったスイーツが誕生しました!
富岡産の繭から抽出したシルクタンパク液を練り込んだシルクシフォンケーキ、店長手作りの味噌を使った味噌シフォンケーキ、富岡産桑の葉を練り込んだ桑の葉シフォンケーキ、味噌を使った特製カラメルソースが底に、プリンそこがみそ。
豊かなカフェタイムを楽しめるだけでなく、お店の内装、外観も楽しめます。
TEL | 0274-67-1123 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |
お食事するならお魚屋さんがやっているお食事どころ、「蔵」がお勧めです。
TEL | 0274-63-0760 |
営業時間 | 17:00~22:00 |
定休日 | 水曜日 |
番外編ではこんにゃくを揚げた、土屋魚店の「こんカツ」。是非お試しあれ!
TEL | 0274-62-0111 |
営業時間 | 9:30~19:00 |
定休日 | 水曜日 |
製糸工場というと、女工哀史や映画「野麦峠」のイメージから、過酷な労働に課せられていたと思われがちですが、世界遺産になった富岡製糸場は厚生面も充実していたことがよくわかります。
だからこそ、今の時代にまで良好な状態で残っているのではないでしょうか。
保存に努めた最後の民間オーナー・片倉工業、富岡市の努力が世界文化遺産への登録につながったのでしょう。
操業停止ののちも、良質のシルクを世界中の人たちに届けたいという歴史と情熱を感じることのできる富岡製糸場をぜひ訪れてみたいと思います。
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