なぜ痩せの大食いの人は太らないの?そのメカニズムは筋肉にあった
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 1,554 views
世の中には、食べても食べても全く太らないという、とても羨ましい人々がいる。
そう、痩せの大食いという人種である。
ちまちまとカロリー量を気にして食事を決める人をよそに、彼ら(そして彼女ら)はそんな事を全く気にせず、好きな物を食べるのだ。
全く羨ましいばかりであるが、中には、痩せすぎて脂肪が欲しいと言う人までいる。
肥満で悩む人々からすれば、嫌味か何かにさえ聞こえてしまうだろう。
しかし何故彼らは、そんなにも痩せたままでいられることができるのか。
筋肉の酸素の消費量に違いがあった!
その謎を、筋肉の性質という観点から明らかにした研究者がいる。
研究によれば、痩せた人の筋肉は酸素の消費量が多いという。
そして、酸素の消費量が多い人の筋肉は、そうでない人の筋肉に比べて、軽い運動を行った時のエネルギー消費量が多いという事がわかった。
つまり、同じ運動量でも高いエネルギー量を必要する『エネルギー効率の悪い筋肉』を持っているという事なのである。
痩せている人の筋肉というのは、エネルギーを貯蔵しようという度合いが低く、逆に消費しようという度合いが高い性質を持っているという事なのだ。
ある一定のエクササイズをすると何カロリー消費することができる、というのはあくまで目安という事がこれでわかる。
人によってはもっと消費するし、あまり消費しない人もいるというなのだ。
痩せの大食い体質は脂質も違う
近年の研究では、痩せの大食いの人は脂肪の性質も違うという。
普段私達が言う脂肪というのは、白色脂肪細胞の事で、これは栄養分を貯蓄する性質を持っている。
しかし、脂肪にはもう一つの種類がある-それが褐色脂肪細胞だ。
この脂肪は、栄養分を分解して熱を発する性質を持っている。
つまり、食べてもそのエネルギーをすぐに熱に変えてしまうので、脂肪が溜まらないのだ。
食事をするとほんの少し体温が上がる人は、この脂肪細胞を多く持っている傾向がある。
そして、痩せの大食いの人も然りだ。
痩せの大食いの人々は、体の作りからして、痩せる運命の元に生まれてきたのである。
なんとも不公平だが、これが現実のようだ。