なぜ七夕にそうめんを食べるの?風習には意味があった
2014/10/16 SNS拡散レベル 1 9,237 views
7月7日といえば七夕だが、七夕といえば、そう、そうめん。
そんなおなじみの風習にはどういう意味があるのか?
そんな七夕のそうめんについて今回掘り下げてみようと思う。
実はあまり知られていない七夕の由来。
そもそも、七夕とは中国の行事であったのが、奈良時代に日本に伝わり、もとからあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた。
江戸時代にはじまり、今では全国的に五色の魔よけの意味を持つ短冊などを笹に飾る風習がある。
七夕という行事は実は、中国、台湾、日本、韓国、ベトナムにもあり、節供、節日の一つである。
古くは、お盆行事の一環であり、7日の夕方に行うので「七夕」となった。
七夕といえばそうめん?
七夕の行事食がそうめんだということは、実はあまり知られていない。
実は、千年以上前から、七夕の行事食はそうめんだった。
節供に旬のものを食べ、邪気を払ったり、無病息災を願ったりする風習は多く、そうめんもその一つである。
そうめんの細い麺が、織姫の織り糸や天の川をイメージしている。
七夕にはそうめん。その理由は中国にあり。
そうめんのルーツは、中国伝来の「索餅」(さくべい)という小麦料理で、なわのように編んだお菓子のようなものだと伝えられた。
古代中国に、「7月7日に死んだ帝の子が霊鬼神となって熱病を流行らせた。そこで、この子の好物だった索餅をお供えし、祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」と言い伝えられている。
奈良時代に索餅が伝わり、小麦が一般にも食べられるようになると、索餅はそうめんへ変化し、そうめんが7月7日に食べられるようになった。
七夕のそうめんを工夫して楽しむ
そうめんを茹でたら、お皿に天の川のようにキレイに整える。
トッピングに、星形に抜いたトマト、スイカ、キュウリをのせる。
おくらなどはそのままでも星形になっているので見栄えが良い。
子どもも喜んでそうめんを食べること間違いなしである。
時に色が付いているそうめんがあるが、色つきのそうめんだとちょっとうれしいのは子どもも大人も同じだ。
実は、色つきのそうめんには五色の短冊と同じく、厄除けの意味が込められているのだ。
筆者は色つきそうめんが入っている時はただの「当たり」感覚だったが、これにはれっきとした意味がある事を知って、よく意味を噛みしめて食べようと思った。
みなさんも今年の七夕はそうめんを食べてみてはいかがだろうか。
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よ~くわかりました
75歳まで詳しいことは知らずに生きてきました。
よ~くわかりました