おたふく風邪の入院や治療期間は?大人の男性がかかったら不妊の原因に?!
2019/04/10 SNS拡散レベル 0 112 views
子供の頃、両側の耳下線がしっかりと張れ「おたふく」のお面のようになる、いわゆる「おたふく風邪」にかかった方も多いのではないだろうか。
筆者も子供の頃にかかり、耳の下が痛かったという記憶がある。
このおたふく風邪、正式名称は「流行性耳下腺炎」(りゅうこうせいじかせいえん)というのだが、子供の頃にかかるよりも大人になってかかると重症化しやすいそうだが、どのような症状になるのか調べてみたいと思う。
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識
1.感染経路
唾やくしゃみなどの飛沫感染や皮膚や物体表面を介しての接触感染
2.潜伏期間
約15~20日間で、冬から春の時期に多くなる
3.大人の症状の特徴
38~39度の高熱が3~5日ほど続き、唾液腺のはれもひどくなることが多く、何かを食べたり飲んだりするだけでも痛む。
唾液腺の腫れがあまりにもひどい場合は喉を塞いでしまい窒息することもあるそうなので、注意が必要である。
小児より重症化しやすいのは、子供にくらべて免疫力が強いからだそうだ。
4.合併症
合併症になると入院する必要があるが、合併症として、無菌性髄膜炎・脳炎・ムンプス難聴・耳下線炎・睾丸炎・卵巣炎があげられる。
成人男性がかかると不妊になる?!
よく大人の男性がかかると不妊の原因になると言われるが、本当なのだろうか?
合併症の睾丸炎がそのうわさの原因になっているのではないだろうかと思うが、睾丸炎は、15歳以上の大人の男性の約30%は併発するそうだ。
症状は、睾丸が炎症を起こし痛みと腫れを伴い発熱し、炎症が起きてしまった睾丸はその後部分的に小さくなるが、精子は作られているそうだ。
まれに左右両方の睾丸が大きなダメージを負うと「無精子症」となり不妊症の原因になることがある。
しかし、多くは精巣の片側だけの炎症なので、おたふく風邪になると不妊症になるというわけではないそうだ。
成人女性でも不妊になる可能性がある
また、大人の女性がかかってしまった場合、約7%の人が卵巣炎を併発するそうで、こちらも男性と同じで大抵は片方だけで起こる。
女性の場合もおたふく風邪によって不妊になる事はまれだそうだ。
しかし、妊婦・妊娠中の方は注意して欲しい。
おたふく風邪が赤ちゃんの奇形につながらないと言われているが、妊娠初期におたふく風邪にかかると流産の危険性が高まるそうだ。
大人が感染する可能性が高いのは、おたふく風邪にかかった子供を看病している時で、免疫のない大人は感染しないようにマスクの着用・手洗い・うがいを徹底したほうがよい。
また、自分がおたふく風邪にかかって免疫があるかわからない場合は、病院で調べることが出来る。
病院での血液検査になるのだが、実費検査の為医療機関によってことなる可能性もあるので要確認である。
大人になってからかかると危ない病気はいくつもあるが、このおたふく風邪は自分だけでなく、まだ生まれてこない赤ちゃんにまで影響があるので、もっと気を付けてほしいものである。