あくびの伝染率は、年齢によって変化する!?-あくびに関する最新の研究
2014/10/16 SNS拡散レベル 3 381 views
つまらない時、眠い時に私達がうっかりしてしまうあくびは、未だかつて科学者が誰も解き明かせていない謎を秘めている。
それが、あくびの伝染についての仕組みだ。
私達は、誰かがあくびをするとつい釣られて一緒にあくびをしてしまう習性がある。
大事な話をしている時に、誰かがあくびをすると自分もあくびをしたくなるのは、その不思議な習性のせいだ。
だからといって、釣られてあくびをする事に正当性は与えられないが。
あくびの伝染は無意識に起こる
このあくびの伝染は、私達の意識とは全く関係なく行われ、自分達の感じる事のできない無意識下で起こってしまうことなのだ。
このあくびの伝染の仕組みは、DNAレベルで組み込まれているようで、私達の祖先でもあるチンパンジーの間でも、あくびの伝染が起こることがわかっている。
つまり、進化の過程で私達の脳に、あくびを伝染させるなんらかの変化が起こったということだ。
人間の脳にあるものまね細胞
人間の脳には、ものまね細胞であるミラーニューロンというのがある。
この細胞は、自分が誰かの行動(足を組んだりなど)の真似をしたり、もしくは真似されたりすると活性化する細胞だ。
この細胞が関係しているのではないかと考えられた時もあったが、そうではないことがわかっている。
何故、あくびは伝染するのか-その理由は今のところ、わかっていない。
若い人の方が伝染しやすい?!
そんな中で、あくびの伝染に関する新たな、そして不可解な研究が発表された。
その研究によれば、高齢者よりも、若い人の方がより他人のあくびに伝染しやすいという。
その実験でのあくびの伝染率は、25歳以下で82%、26~49歳は60%、そして50歳以上では41%だった。
何故あくびの伝染に年齢差が出るかは、研究者もわからないと言っており、これまた全くの謎に包まれているというわけだ。
新たに発表されたこの研究は、あくびの伝染の謎をさらに深めてしまった。
ただ正直、こんな事を研究して、一体なんのメリットがあるのだろう。
トリビアにしかならない気がするのだが。